[国勢調査員任命]

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  大正九年七月二五日
 北海道庁告示第五一九号
(公報第四一七号 大正九・八・四発行)内閣ヨリ任命セラレタル北海道庁管内ニ於ケル国勢調査員左記ノ如シ
                     北海道庁長官 笠 井 信 一
   尾札部村 二九名
   田口正嘉   前野玉蔵   丹羽参三郎  川村辰弥   長谷川忠次郎 中川留吉   渡辺鉄五郎
   小林常次郎  田名部石五郎 佐藤藤七   下池與太郎  杉林金弥   村辰三郎   飯田清次郎
   飯田市太郎  吉川与三郎  高坂信次郎  坂本六三郎  能戸忠蔵   鈴木初茂   杉林政吉
   坂本卯吉   松永量助   新井田精一  山中幾太郎  船登富蔵   坂本啓次郎  戸田栄作
   前野常八
   臼尻村  一二名
   布川作次郎  佐藤光雄   北越栄吉   下郡山亮晋  磯野太三郎  渡辺三郎   平本三次郎
   川部谷今朝次郎 田代幸七   根本省三   宮田孫助   田中 恒
 
  第一回国勢調査実施を記念して、立派な記念録三冊一組が発行されて残されている。
 この記念録に、右記の第一回の国勢調査員の人々の略歴現役の事項が掲載されている。
 調査員には、当時その町村における町村議員や村の重立として要職にあった者が選任された。
 この国勢調査が国において実施された最高の権威のある調査であったことを名実ともに全国に普及、啓蒙する大きな事業であったことをうかがい知ることができる。
 のち五年ごとに実施されて国勢の基本の指数として用いられてきた。太平洋戦争の末期、いわゆる昭和二〇年の国勢調査を欠いたが、これを補正するため昭和二一年四月二六日臨時調査が実施された。