人口一万人を割る

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 昭和六〇年三月二六日、南茅部町の人口は一万人を割った。中学・高校の卒業期であるこの月は、例年、進学や就職による転出、そのほか転勤などにより人口は動く。
 昭和一五年に一万人を超えて以来、戦争や町村合併などを経て四五年間、一万人の町であった。
 止むをえない社会情勢とはいえ、人口減は生産にも経済文化生活の上でも、大きく活力基盤の変化をあらわしてきている。
 生産力において、昭和一五年の何十倍かに発展したとはいえ、すくなくとも人口においては、四五年前の昭和一五年にもどったことになる。これを幼児・児童・生徒の年齢人口で見ると、大正初年の在籍数まで減少している。