再建

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 翌二九日、緊急村議会協議会が招集され、事後処理と復旧の対策について協議された。
 仮庁舎を磨光小学校西校舎と定めて業務を開始。直ちに戸籍事務の復旧が急がれた。法務局ならびに管内各町村からは事務手伝いのために応援の職員を送ってくれた。
 役場庁舎復旧建築計画をすすめ、函館の森工務店(森清治)により設計図(平沢建築事務所設計)と建築費概算書をつくり、支庁と起債などの財源見とおしを協議して、八月二六日臨時議会を開催、庁舎建築の議決を得、議会より六人の建築委員が委嘱された。
 耐火耐震の鉄筋コンクリート造の近代庁舎の新築に、九月一〇日着工。冬期間の昭和二八年一月は工事を休止して二月工事を再開。五月二一日に完工した。

再建された尾札部村役場


落成祝賀会 昭和28年7月5日

  建物の概要
   建物の高さ 三六尺六寸
   総延面積  一三三坪三六
    内訳 一階 七一坪五五
       二階 五二坪八三
       塔屋 四坪
   一階 事務室、村長室、応接室、
 
 尾札部村役場庁舎(昭和二七年一一月)
○構  造 鉄筋コンクリート
○屋根葺材 防水モルタル
○外  壁 モルタル
○軒  裏 モルタル
○床面積 一階 七一・五五坪
      二階 五七・八三坪
      塔屋階 四坪
      合計 一三三・三八坪
 柱の寸法=(一階)一・三五尺×二・
 三五尺(二階)一・三五尺×二・〇尺
 階の高さ=(一階・二階)一二尺
 居室の天井の高さ=(一階・二階)
 一一・四尺
 最高の高さ=三六・六尺/最高の軒
 の高さ=二六尺/居室の床の高さ=
 二・二尺/便所の種類=汲取

[尾札部村役場庁舎]

 
 昭和二八年新築
○間口 八七・〇尺(本棟間口 七八・〇尺)
○奥行 三五・六尺(本棟奥行 三〇・〇尺)
    書庫、教育委員会室、宿直室、湯沸室、客溜り、便所、物置、ホール
 二階 会議室、小会議室、ホール、階段室
 塔屋 ホール、階段室
 建築構造
  耐火・耐震とし鉄筋コンクリート構造で外壁、柱、床、階段、陸屋根
  床は耐震架構体による構成
外観は洋式に設計され、外壁はガン吹付
窓は鋼鉄建具を使用し、屋上陸屋根上面は防水モルタル工事
床はタイル、腰はモルタルペイント
壁、天井はプラスター
エ事費 七、五五六、〇〇〇円
財 源
   起債 四〇〇万円  一五年償還
   火災共済金(火災保険)   一二〇万円
   庁舎改造計画積立金 一三〇万円
   寄附金      三〇万円
   残額       (平衡交付金ほかをもって充当)