改良と検査

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 明治一七年、函館県令時任為基は、昆布改良の必要な規約を定めて各漁村の漁業頭取に検印を海産物に挿捺するようにした。このときの昆布検査済の証票は薄板(木札)でつくり、これを結束した昆布に挿入させた。しかし、荷造りや運送中に破損するものが多く、ついには形式に流れる風潮が生じたので、開始後一年余りで木札から紙製の証票に改められた。(漁業組合 参照)