目次
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第七編 産業
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第二章 林業
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第一節 郷土の森林
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植林
官林の火災
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明治一八年春、熊
泊
村官林が山林火災となり、夜に及んで延焼した。
成田市助はこのとし、足を病んで家業を廃していたが山火事の延焼を聞き、杖に頼って山に登り、村民を督励して消火の指揮をとった。村民は市助の義心に感じてみな奮起して消火に励んだので、ようやく山火事は鎮火した。(「巡回紀行」に拠る)