目次
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第一一編 災害
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第二章 駒ヶ岳の噴火
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第二節 昭和の大噴火
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昭和四年六月一七日
津波警報
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六月一八日、この日は通信全く杜絶。午後七時に漸く亀田局より見舞の打電があった。
午後五時、
尾札部
村役場から村民へ警戒員を走らせ、老人・子供・女子を裏山へ避難するように急報を出した。津浪の来襲をおそれて海岸通りの漁家の人々は、裏山の叢林の中に小屋掛をして避難した。
磨光小学校では野本校長は、職員五名の護衛のもと御真影を奉じて校舎の裏山の高処に奉遷し、「夜ヲ徹シテ守護シ奉ル」と、磨光の沿革誌に記している。