古部地区は背面の山岳地帯から数条の小河川が流れているが、硫化鉄鉱山があったことから、流水には硫黄分が含まれて飲料水に適さないため、市街地の中央部の住家は日常の飲料水の給水に不自由をしていた。
こうして古部地区の水道計画が熱望され、昭和三五年一月、簡易水道設置期成会が結成され、町に陳情するところとなり、町は同年七月三〇日、簡易水道事業の経営認可を申請、八月二六日認可指令(第七六三六号)をうけ、九月一五日直ちに工事に着工、一二月一五日、古部簡易水道が完成し、一二月二〇日、住民待望の給水が開始された。事業費四、三八〇千円。
爾来、古部地区では独自の水道組合を結成してその維持、管理、補修、改善に住民一丸となって営々と努力をつづけている。
水源施設 相泊川支流 押出沢川(冷水沢川)
計画給水人口 七七〇人
取水量 日/一一六立方メートル