明治四二年ごろ、川汲の盆に七夕をやった。
〓小板と〓小板宇佐蔵が師匠で、二〇人ぐらいで刀や六尺余りの戈(ホコ)をもって戦いの所作を踊りで演じた。
囃しは大太鼓に笛が二人、ササラで、ササラはいたやの木を二分ぐらいに刻み、神主の笏(しゃく)様のものでよく鳴る。
装束は、短かい女の襦袢を着て、鉢巻をしめる。
囃し唄 口誦 小板米蔵
〽キイテ ツクサク(ン)
アラモト(ゴト) シ(ヒ)ラケバ
コーワサーワニ (〓小板米蔵談=明治二二生)
川汲の七夕(たなばた)踊り