〔臼尻慰霊塔〕

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 臼尻慰霊塔は、旧臼尻村戦没者のための慰霊塔で、昭和三四年臼尻遺族同志会の基金によって計画され、昭和三六年四月、竣工をみた。工事発注より竣工まで南茅部町平和塔建設工事として進めた経過がある。
  場所   豊崎二〇四番地二五 臼尻中学校グラウンド隣接地
  建立者            臼尻遺族同志会
  設計者  川島竜司      函館工業高校教諭
  規模   幅一二・五尺    高サ一〇尺
  石材             福島県江持石
                 稲田産みかげ石
 三四年末、遺族会長より設計を川島竜司に依頼、昭和三五年七月一〇日に設計完了をみて同八月一五日、函館市東川町一一の二 林貞蔵と工事契約が締結された。工事費契約額 六九二千円。
 昭和三六年四月三〇日、竣工をみた。
 設計について設計者の構想のメモによれば、校庭に隣接して建立されるので墓の様な感じにならないように、また、とくに政治的な意図のないことを配慮し、ひたすら戦没者の慰霊と平和への祈念をあらわすため三羽の平和の鳩をレリーフして「浜なす」の青銅飾花を供えている。「海と空の無限の空間を光線の逆光を帳壁に受けさせ棹石の様(すがた)にみせた」ものである、とされている。