解題・説明
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浜松市最初の都市計画街路網図である。浜松市は、市域の拡大にともない都市計画の施行が急務と考え、大正10年(1921)に都市計画課を設置した。そして都市計画法の適用を申請、大正12年(1923)5月に認可され、大正14年(1925)8月に都市計画区域に指定された。区域は浜松停車場を中心に半径3マイル(約4.8キロメートル)の範囲内で、浜松市のほか、曳馬村、蒲村、白脇村、可美村、入野村、富塚村と、飯田・芳川村両村の各一部であった。計画した街路網は、幅員ごとに色を分け、一等大路第三類(十二間、約22m)は赤、二等大路第一類(十間半、約19m)は黄、二等大路第二類(八間、約14.5m)は緑、二等大路第三類(六間、約11m)は青で示され、路線に番号が付されている。陸地測量部発行の1/25000地形図に都市計画街路網図を落としたもので、都市計画静岡地方委員会が発行した。計画は、昭和2年(1927)より6か年計画で第一期工事に着手となったが、不況の影響により昭和13年(1938)まで延長された。
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