解題・説明
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浜松市の上水道について、昭和6年(1931)2月1日の給水開始から、昭和13年3月(1938)までの給水成績(給水戸数と給水率)をまとめている。上水道の効果として、①火災の損害額の減少、②火災保険料の減額、③消化器伝染病の予防、④住宅建設費(井戸を造る費用)の減少、⑤市の恒久的財源の造成、⑥土地の値上がりによる利益、⑦文化的生活の享受の7つを挙げている。現住戸数に対する水道普及率は、昭和6年は15%(栓数3,751、使用戸数3,416戸、給水人口20,837人)、昭和12年度末は41.4%(栓数11,066、使用戸数9,277戸、給水人口56,590人)であるが、これを昭和15年度末までに65%にするために「水道一万戸普及計画」を進めていると記している。多色刷りのグラフで「水道使用戸数及水栓数の増加状況」や「各町水道普及状況」、「給水開始後ノ水道使用状勢」等を掲載している。
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