解題・説明
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浜松市指定文化財。 / 『出雲日記』は内山真龍が伯父山下政嗣の供をして、一統の士4人を率いて天明6年(1786)正月21日に郷里を発ち、三河、名古屋、京都を経て出雲に出てさらに山陽道より九州に渡り、小倉より長崎を最端として引き返して山陰道より京に帰り、名古屋を再び踏んで浜名湖を新居から渡って帰宅する89日間の大旅行の日記を雅文体で書いたものである。真龍の自筆で書画ともに優れ、冒頭に本居宣長自筆の序文(序歌)がある。また誤記のところには、金箔を貼りその上に改めて書かれている点は、他本に例を見ないものであり、『出雲日記』原本として貴重なものである。
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