解題・説明
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「青山家御家中配列図」と同じく、浜松城下の武家屋敷の配置を示した絵図である。本絵図は浜松市立中央図書館に1部(以下、ⓐ図)、浜松市博物館に1部(以下、ⓑ図)が収蔵されている。いずれも軸装である。ⓐ図には、昭和25年(1950)10月に浜松在の中根櫻が図写したと記載される。一方、ⓑ図には、浜松元目在の中根櫻が昭和32年(1957)7月に図写したと記載され、右上に「宝暦年間浜松御城下絵図」との表題がある。大きさはⓐ図が縦136㎝×横135㎝、ⓑ図が縦138×横141㎝である。ⓐ図とⓑ図を比較すると、記載内容に差異もみられる。原図の所在が不明のため、どの程度、忠実に模写しているか不明確な部分もある。本図は、『浜松市史史料編1』(昭和32年12月刊)に折込図1「宝暦年間浜松御城下略絵図」(内田旭氏蔵)として掲載されているが、ⓑ図と類似し、それを改変・簡略化したようにも見える。宝暦年間とした根拠は明らかでない。
※ 詳細は、解説文を参照のこと
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