解題・説明
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赤門上古墳は、浜北区内野の三方原台地東縁に立地する全長56.3mの前方後円墳である。天竜川平野を一望できる段丘端部に前方部を南に向けて築かれている。1961年に発掘調査が行われ、三角縁神獣鏡をはじめ、銅鏃、鉄鏃、鉄剣、鉄刀、鉄斧、鉄鎌、管玉などの副葬品が出土している。三角縁神獣鏡は中国大陸から輸入された青銅鏡であり、倭王権から各地の有力豪族に配布された。赤門上古墳の三角縁神獣鏡は、鏡の背面に2体1対の神像と2体1対の獣像が交互に配置され、外周には「日月天王」銘と唐草文がみられる。 参考文献「はままつの渡来文化と埴輪群像」 発行/浜松市市民部文化財課
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