目次
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自然環境編
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第一章 恵まれた位置
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第二節 東海の廻廊
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東西の中間地帯
[東西の中間地帯]
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楕円に二つの焦点があると同様に、北東から南西へ長く延びる日本にも、関東と関西の二大中心地域があり、この両方を結びつけるのが東海道である。東海道は両座敷をつなぐ廊下のごとき役を演じている、この廻廊のちょうど中ほどに位するのが浜松である。浜松から東海道新幹線を利用するならば、東京まで二時間、京都まで一時間四十二分、大阪ならば二時間三分という時間距離である。したがってこのルートを通ってくる東西の両勢力は浜松で相接することとなる。