浜名湖

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 浜名湖は土地が局部的に沈降し、谷の中へ海水が進入してできたものである。出口が砂洲によって閉塞されると淡水湖になり、囗が切れると鹹水(かんすい)湖となる。浅い湖のため昔は採藻が中心であったが、いまはノリやカキの養殖が行なわれ、養鰻池が湖辺をとりまいている。最近は観光開発に力が注がれている。その浜名湖の北から西へかけて、愛知県との境では、赤石山脈のつづきの古生層からできた松山が、なだらかな老年期地形を示している。天竜川をさかのぼれば、谷はいよいよ深く、山はますます高く、壮年期の地貌を呈し、三方原は原表面がひろく残って幼年期地形となっている。