都田川の下流

34 ~ 34 / 706ページ
 滝沢から都田へ向かう間の都田川はS字状に蛇行しつつ方向を変じて沖積平地に出る。都田川が西南流する下流域の南側には三方原台地がひろくひろがり、その北縁は急斜面をもって都田川の沖積平地に接している。これに対して北側には広い台地こそないが、古生層山地に接して、ほぼ三方原台地面と同じ高度の平坦面がそこここに認められる。これらのうち、金指北方のものがもっとも広い。【都田 金指 気賀】これとは別に都田・金指・気賀などこの川流域の主要集落を載せている一段低い段丘面は、前述の西気賀累層から成り、三方原面より一時代後に形成されたものである。これらの段丘はかつての都田川が運んだ堆積物で構成され、上部はチャートの礫を主とした礫層、下部は泥層からなる累層である。