北京原人

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 アジア大陸では、これに匹敵するほど原始性をもつ化石人骨は、まだ発見されていない。アジア最古の化石人骨は、ジャワのピテカントロプス=エレクタス(直立猿人)と、中国のシナントロプス=ペキネンシス(北京原人)である。とくに北京原人は、洞穴に棲んで石器を作り、火を使用していたことが知られている。彼らが生きていたのは、およそ四十万年前のことだったと考えられている。