目次
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原始編
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第二章 市史への導入
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第一節 無土器時代
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無土器文化
石器群の古さ
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こうした無土器時代の石器群の古さについては、まだ充分明らかにされてはいないのであるが、もっとも新しいとされている細石刃器は一万年ないし一万五千年前、縦長剝片石器や楕円形石器は三万年前から五万年前の間に位置すると考えられている。そして礫器・礫核石器にいたっては、北京原人の時代つまり三十万年から四十万年も古い時代の石器であろうということがいわれている。われわれの祖先の歴史はどこまで溯るのか、まことに興味深いものがある。