細石刃器文化

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 無土器時代の最後に位する文化は、細石刃器文化であることはすでに述べた。細石刃器というのは、一個の大きさが一センチから二センチメートルほどの小さい石器であって、一個一個が単独の石器として使われるわけではない。いくつかの細石刃器を骨や木の柄に揷し込んで、組みあわせることによって一個の完成された道具となるのである。このような道具は、それ以前の無土器文化の中にはみられない、特殊なものといってよいものであった。