目次
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原始編
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第二章 市史への導入
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第二節 縄文時代
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縄文文化の発展過程
東日本の状態
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これに反して、東北日本では、食物採捕の生活が一層強化安定したことを思わせる事例が多くなる。遺跡は川筋に集中するとはいえ、それは一般にはサケ・マスというような魚類の捕獲を目的にした現象と解されている。骨角器(骨や角で作った道具類で主として漁具が含まれる)の類が一段と進歩しているのもそのためであろう。
浜松市やその周辺の縄文時代遺跡は、ほとんど後期と晩期になって成立したものである。その代表的な遺跡は、いうまでもなく浜松市の蜆塚遺跡である。蜆塚遺跡については次章に述べる。
年表2 縄文文化