静大教育学部の試掘

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 昭和二十九年(一九五四)、静岡県文化財審議会専門委員の一行は、伊場遺跡の現場調査をかねて、蜆塚遺跡を訪れその重要性を認めたが、これに刺戟されて静岡大学教育学部浜松分校の歴史学教室では、その年の十一月、貝塚の一部を試掘したのであった。その結果、貝層は良く保存されて一メートル以上の厚さをもっていること、貝塚出土の土器は三森定男氏の結論と同じく縄文時代後期に属するものであることなどが確認された。