蜆塚遺跡保存会の結成

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 この試掘調査が直接の契機となって、蜆塚遺跡を正式に大きな規模で調査してみたいという気運が、考古学研究者の間に起こってきた。この動きは、昭和三十年(一九五五)四月に「蜆塚遺跡保存会」(会長内田六郎)の結成となって実現された。そして発掘調査には、浜松市およびその周辺の古代文化の究明に尽くしている学者を集め、これに静岡県出身の考古学の元老、後藤守一氏を招いて調査団が組織されたのであった(後藤守一編『蜆塚遺跡』その第一次発掘調査)。