第一期

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〔第一期〕たった数片の小さい土器片によって、蜆塚遺跡へ人間がたち寄った最初の時期をつかむことができる。土器文様の特徴は、爪あとを横に並べたような連続爪形文(竹を半割したような器具を横に連続して押しつけた文様)と呼ぶものである。土器の色調も赤褐色をして、第二期以後のものと違っている。これらは、中期の前半から中ごろにかけての土器にみられる特徴であることから、蜆塚での人間の動きは、中期に始まったということができる(第3図11~14)。