目次
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原始編
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第三章 蜆塚遺跡とその時代
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第二節 時代の細別
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蜆塚遺跡の年代の物差し
第三期
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〔第三期〕土器の形は大体深い鉢形をしていて、その上半分に磨消縄文が施されている。磨消縄文は8字形・弧状・三角形・渦巻などに表現されているが、その表現は帯状をなしているところに特色がある。鉢形のもののほかに、注口土器(土瓶形土器)も使われていた。またこの時期には、全然文様をつけない土器もかなりの比率を占めている(第3図31~34)。このほかに、鉢形土器の口縁部を大きく波状に起伏させて、形に変化をもたせた土器がある(第3図32)。