〔第七期〕この時期には、また大きな変化が現われている。器形の上では第六期の深鉢形を踏襲しているように思われるけれども、文様の施文法がまったく変化しているのである。これまでの文様は、磨消縄文を基調としこれに粘土紐を貼付する手法が加わったものであるが、第七期には巻貝の貝殻を用いて、幅の広い沈線を施すという手法に統一されている。平行線は三本を基本とし部分的に突刺文を施したり、器の表面を平滑に磨研したりすることも特徴の一つである(第3図71~75)。
第3図 蜆塚遺跡出土の土器による時期区分
11~14 第1期 21~29 第2期 31~34 第3期 41~44 第4期 51~54hhb 第5期 61~65 第6期 71~75 第7期 81~85 第8期 91~96 第9期