外海とのつながり

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 蜆塚遺跡は同時に外海にも近い位置を占めている。いまでこそ遠州灘の海岸は、台地の縁から三・五キロという遠い位置にあるが、蜆塚の全時期を通じて外海は、西伊場から入野にかけての台地直下まできていたと考えてよい。蜆塚遺跡からそこまでの距離は二キロメートル以内に入っているのである。したがって外海の産物(たとえばクジラやカツオの骨などが発掘されている)も、簡単に入手できたはずである。