目次
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原始編
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第三章 蜆塚遺跡とその時代
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第五節 集落の構造
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住居跡
住居の入口
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住居跡の方向は、それぞれきわめてまちまちであって、一定の約束があったようには思えない。したがって、住居の入口も雑多な方向に開いていたとしなければならない。しかし、一般的な傾向として、長辺の方位が南北方向に偏している点は注意してもよいだろう。そしてこの地域が冬期に北西風が卓越する地域であることを思えば、おそらく入口は南側か東側に開いていたと考えられる。