第三貝塚

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 第三貝塚は、東方にあって南北に延びている。この貝塚も大分こわされているが、部分的に当時の姿を残しているところがある。ここでも明瞭な層位はつかめていないが第一貝塚の②~④に相当する層序が主体で、⑤層がわずか存在し、この上に⑧・⑨層相当の有機質土層がのっている。
 
(表)第5表 貝塚の層序
層序貝塚時期
第三第二第一
⑩ 表土層(耕土)
⑨ 有機質土層
⑧ 上部純貝層
⑦ 混貝土層
⑥ 中部混土貝層
⑤ 中部純貝層
④ 下部混土貝層
③ 下部純貝層
② 粘土質土層(有機質)
① 砂礫層(洪積世)

 これら三つの貝塚の層序関係をまとめて、土器による年代の尺度にあわせてみると、第5表のようになりそれぞれの貝塚の消長をたどることができる。この表で◎印は主体的に存在するもの、○は普通に存するもの、△はわずかに認められるにすぎないものを示している。