年代的推移

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 以上、風俗・習慣・信仰などに関連した資料を取りあげて略述したが、これを年代的にまとめてみると前葉期では、身体装飾品のうち、かんざし・貝輪・垂飾品・大珠などがあり、写実的な土偶が作られたが、中葉期から後葉期にかけては、貝輪だけになってしまった。そして末期になると、土製耳飾り・曲玉形の硬玉製大珠・蠟石製の玉類・中空の土偶などが作られ、死者の埋葬例が急激にふえたので、葬制の一端と抜歯風習が確かめられた。こうしてみると、やはり中ごろの時期がひどく劣勢だったことを示しているようである。