目次
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原始編
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第四章 弥生時代
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第三節 伊場遺跡
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出土遺物
土製品
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粘土で形どって焼きあげたものを土製品というが、伊場遺跡では、紡錘車・土錘・算盤珠状土製品・ひさご形土製品などが出土している。紡錘車というのは糸を紡ぐ錘という意味で、円盤状のものの中心に一孔があり、ここに棒をさし込んでその一端に繊維を結びつけて、錘を回転させながら撚りをかけるというものである。他の遺跡では紡錘車に石製の例もある、なお土錘は漁網用であろうか。他の二例はいずれも用途不明である。