以上の他にも、中期に位置づけられそうな古墳が若干あるが、そのほとんどが盗掘を受けていたり、未調査であったりして年代や内容がわかっていない。そこで外観だけから判断してほぼ中期で間違いなかろうと思われる古墳は、都田町一色の恩塚山山頂にある将軍塚古墳(二段築成の円墳、基底径二五メートル、高さ三メートル)・都田町中津の都田山第一号墳(円墳、基底径三一・五メートル、高さ四・二メートル)・有玉西町三方原学園内第七号墳(円墳、基底径三〇・五メートル、高さ二・三メートル)の三基である。これらはおそらく中期後半(五世紀後葉)と推定される。