中期の集落跡

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 古墳時代中期の住民たちの生活跡については、まだほとんど究明されていない。ただ、この時代の土器を出土した遺跡を列挙するにとどめよう。
①豊町上石原遺跡(第29図1) 第二節一九三ページにおいて若干ふれたように、偶然の機会から土器類が発見されており、その主体を占めるのは五世紀後半代と推定される土師器と須恵器である。
②恒武町西浦遺跡(第29図2) 五世紀後半と推定される土師器が出土しており、田辺寛司氏が保存している。
③恒武町西ノ宮遺跡(第29図3) 第二節一九三ページでもふれたように、温室客土用の土取り作業中に土器が出土している。五世紀代の土師器である。

第29図 浜松付近における前方後円(方)墳と中期の円墳