群の構成

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 三方原古墳支群は、南北約七キロのあいだに帯状に分布するが、とくに千人塚古墳の付近に密集する傾向がある。古墳は三~四基とか、十数基とかが小さな群をなしている。これを単位群と呼ぶ。単位群はさらにいくつか集合して小支群を形成することがあるが、こうした単位群や小支群の集合体として、三方原古墳支群が構成されているのである。単位群や小支群の中には、立地する場所も規模も優位な古墳が含まれている。これを主墳と呼ぶ。三方原支群には少なくとも三〇の単位群がみとめられており、支群全体の主座として千人塚古墳が浮かび上ってくるのである。
 
(表)第10表 三方原古墳支群の規模
規模円墳前方後円墳
49(m)1
451
29~3112
261
25(後円径)1
2311
221
19~203
16~18.515
13~1534
10~12.571
7~9.922
6m以下3
1526