聖徳太子の新政

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 このような混乱期に、国政改革の指針を示したのが有名な聖徳太子の新政である。太子は叔母推古天皇の摂政皇太子として、仏教・儒教の精神に基づき、仏教興隆・冠位制定・十七条憲法発布・遣隋使派遣・国史編修などの事蹟をあげた。その目標は、皇室を中心とする統一的組織を回復し、文化を充実して、独立国としての発展を期することにあったのである。