目次
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古代編
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第四章 奈良時代の政治と社会
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第三節 交通と軍事
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駅制
中央地方の連絡
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律令体制が強力な中央集権の体制であるからには、中央と地方との連絡ということはきわめて重要な問題である。中央が地方の状勢をよく把握し、地方に対して適切な命令を発することも、交通・連絡の道が整備されていなければ不可能であり、ことに軍事に関してはその必要度が一層高い。すでに大化改新の詔の第二条にも、関所や防人(さきもり)、駅馬伝馬(えきばてんま)を置くという基本方針がみえているが、この方針は令の駅制となって実現された。