目次
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古代編
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第五章 平安時代の政治と社会
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第二節 軍事と交通
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平安時代の軍事
健児 兵庫
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その直後、諸国には健児(こんでい)が置かれることとなった。これは郡司の子弟から選抜するたてまえの少数精鋭主義の壮丁であり、遠江の健児は六十人、交替で国府や兵庫・鈴蔵を守衛するのを本務とした。当時諸国には当然、兵器を納めた兵庫があり、遠江国にも設けられていたことは、貞観十四年(八七二)七月、遠江国の兵庫がおのずから鼓を打つような音を出して鳴ったという怪異が、『三代実録』に伝えられていることから知られる。