目次
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古代編
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第五章 平安時代の政治と社会
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第二節 軍事と交通
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延喜式と遠江の国勢
調庸運送の行程
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これら調庸の運送が正丁の重大な負担になったことはすでに述べたが、その行程はやはり主計式に、京まで行くのが十五日間、戻りは空手であるから八日間と定めてある。鎌倉時代の例でも、遠江から京までの旅には普通十日くらいかけているようであるから、この規定も大体穏当なところであろう。