目次
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古代編
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第五章 平安時代の政治と社会
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第二節 軍事と交通
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延喜式と遠江の国勢
年料の貢納
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このほか、遠江国から毎年中央に送るべきおもなものとしては、年料租舂米(しょうまい)というものが千三百石、年料別貢雑物として筆千本、交易(こうえき)雑物として絹六八疋、苧(からむし)一三〇斤、木綿四七〇斤、他に海藻・鹿革・干薑などがあるし、典薬寮には薬草十三種を、官内省や内膳司には供御の海藻・柑子などを納めることになっている。これらは皆、国費をもって支弁するのであるが、このほかに臨時に諸国に課せられるものも多かったのはいうまでもない。