目次
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古代編
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第六章 奈良・平安時代の文化
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第一節 神社と寺院
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式内社
官社
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これら多数の神社には、それぞれ大小の別も、興廃変遷の跡もある。そして統一国家の見地からみて、諸国の神社の主要なものを選び、国家としてこれを祭るいわゆる官社の制は、古く天武天皇のころから始まったといわれ、その後しだいに整備され、諸神に位階を上ることも始まって、六国史にはその記事も数多くみえているが、その総決算ともいうべき姿が例の『延喜式』の神名(じんみょう)帳(延喜神名式)にみられるのである。
延喜式神名帳 九条家本 遠江国式内社の記事(東京国立博物館蔵)