目次
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古代編
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第六章 奈良・平安時代の文化
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第一節 神社と寺院
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寺院
頭陀寺
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神社の方は幸いに『延喜式』によって、かなりの数の古社を知ることができるが、寺院については文献に名を留めるものはきわめて少ない。現浜松市の区域内の寺院で、平安時代にすでに存在した証跡のあるものはただ一つ、都盛の頭陀寺(いまは当市頭陀寺町)だけである。同寺は『三代実録』貞観五年(八六三)八月二日条に、定額(じょうがく)寺に列せられたことがみえている。