[万葉集]

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 奈良時代の末、大伴家持の編集にかかるとされている『万葉集』二十巻、四千五百首の歌は、質量ともにわが国古代の文化遺産として最高級のものであるが、この万葉集は、浜松に関しても決して無縁ではない。いうまでもなく、それは巻一に収める引馬野を詠み込んだ歌、巻七の吾跡川楊をうたった施頭歌(せどうか)、巻十四の東(あずま)歌、巻二十の防人歌である。つぎにそれらについて概述しよう。