目次
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古代編
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第六章 奈良・平安時代の文化
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第四節 文化財
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市周辺の文化財
宇志の瓦塔
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なお、三ヶ日町宇志には瓦塔の遺跡がある。瓦塔は、三重塔とか五重塔のような重層塔を模してつくったもので、製作の目的ははっきりしないけれども、ここで発掘した破片によって復元した瓦塔は奈良国立博物館に保管されている。伴出の土器から類推して、平安時代の初期に山岳仏教との連関において造られたものと思われ、その復元に成功したのはめずらしい、といわれている(石田茂作「瓦塔発掘調査報告書抄」高橋敏男編『三ヶ日町宇志出土瓦塔について』)。