蒲冠者範頼

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 なお源義朝の子で、遠江池田宿の遊女を母とする蒲冠者範頼(かばのかんじゃのりより)がある(『尊卑分脈』)。平治の乱(一一五九)ののち範頼は、浜名郡飯田村上飯田稲荷山(当市飯田町)に預けられた。【竜泉寺】このゆかりの地に享徳三年(一四五四)に寺が建てられたのが竜泉寺であるという。当市内蒲神社の神官蒲氏の「家譜」によると、源清倫の女藤姫(吉祥子)は範頼の室となり、女子(藤姫)を生んだ。のち清倫は吉祥子に家をつがせ、範頼の子藤姫に婿を取らせ、生まれた男子が清常だという(『磐田市誌』、内田旭「社寺の郷土史的説明」『郷友』第二号)。