頼朝の勢力ひろまる

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 頼朝は、戦いのあいだにその勢力を近畿地方から中国・四国・九州にと拡大してゆく。追討使範頼・義経の下で、一国か数国を分担した東国武士は、守護人や総追捕使の名で国衙機構を支配し、兵粮米(ひょうろうまい)を取りたて、地方の武士を御家人として組織し、治安の維持と戦いにあたった。