目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第一節 鎌倉幕府の成立
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守護と地頭
遠江初期の地頭
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遠江の初期の地頭として文献にみえるのは、蒲御厨(かばのみくりや)北条時政、雙(質(し))侶(どろ)荘板垣三郎兼信、浅羽荘・頭陀寺荘惣検校安田義定である。建久元年(一一九〇)八月、京都円勝寺領の遠江雙(質)侶荘地頭板垣兼信を配流(はいる)し、地頭職を改めよとの命令を後白河法皇からうけた。頼朝はこれを拒否している。