頼朝征夷大将軍となる

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 頼朝は、武家政権の首長にふさわしい征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)になることをかねてから希望していた。兼実は大いにあっせんした。しかし院の当局者は、頼朝に対抗する姿勢を強めたため実現しない。建久三年に後白河法皇がなくなると、兼実は政治の実権を握ることができた。そして頼朝が待望している征夷大将軍の宣下(せんげ)があった。