遠江出身の新補地頭

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 この新しい地頭は、東国わけても関東出身の御家人たちが、大部分をしめていた。遠江の御家人の橘薩摩公業が、暦仁(れきにん)元年(一二三八)に肥前(長崎県)杵島郡長崎荘上村の惣地頭職に補任(ぶにん)されているのもその例である(『小鹿島文書』)。

新補地頭補任状 島津家文書(東京大学史料編纂所蔵)