執権時頼

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 泰時のあとを仁治三年(一二四二)六月、孫の経時がうけ、寛元四年(一二四六)三月、経時は執権職を弟時頼にゆずる。時頼は前将軍頼経をおしたて、幕府の実権をねらった者を処分した。
 すでに頼経の子頼嗣が将軍となっており、頼経は京都に追放された。時頼は宝治元年(一二四七)に北条氏と肩をならべる豪族三浦泰村に戦いをしかけ、ついに三浦氏一族を全滅させた。下総の豪族千葉秀胤も攻め殺され、北条氏の独占的な地位は確立した。