目次
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中世編
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第二章 鎌倉時代
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第三節 執権政治
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合議政治と得宗の権力確立
北条氏の専制政治
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時頼の時代に幕府の機構は、第二の段階の執権政治が完成する。それは合議政治の原則であり、評定会議・引付会議のような上下の統制関係が導入された。しかし北条氏の権力を強化することと、御家人たちの支持をうることとは矛盾する。時頼は執権のときから北条氏一門や、側近の有力者を自宅に招集し、秘密会議を開き、重要政務をきめている。これは合議政治が骨抜きになる第一歩である。
【宮将軍】建長四年(一二五二)四月将軍頼嗣は廃され、宗尊親王にかわる。摂家将軍から宮将軍に移った。